受験では暗記力が得点ポイントとなる教科が多くあります。
とくに試験2ヶ月前からは「暗記力を高めること」がポイントになります。
脳は、生まれてからいままでの全てのことを記憶していると考えられます。
古い過去の記憶は「長期記憶」と呼ばれ大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)に属している海馬(かいば)といわれる部位に保管されていきます。
脳の仕組みと記憶
人間の脳はいくつかの層が重なった形になっています。一番外側が新しい現代人(ホモサピエンス)の脳で、この部位は大脳皮質(だいのうひしつ)と言われ、他の哺乳類と比べると人の大脳皮質は大きく発達しています(脳全体の60%程を占めています)。
大脳皮質の下には大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)と言われる古い脳があり、この部位は、外側から「石器人」の脳、その下には犬や猫などの哺乳動物と共通した動物脳があり、更にその下には爬虫類や魚と共通する脳の脳幹(のうかん)があり、脊椎と接続しています。
私たちが意識できるのは新しい脳(大脳皮質)で処理される情報です。
古い脳は内臓から送られてくる色々な信号を受け取り、その情報によって心臓の鼓動や体温、呼吸など眠っていても(つまり意識しなくても)体の状態をその時の環境に対して最適な状態に保つようにコントロールしています。
この古い脳は、本能的な(動物的な)情報の処理を行っていて、古い脳に入ってくる信号は通常は意識する事は出来ません。
記憶しているということは、覚えた情報が意識できる大脳皮質にある段階です。
時間が経って、いまその時に必要のない情報は海馬に移っていきます。
「忘れる」と言うことは、海馬にある情報が意識できる脳、つまり大脳皮質へその記憶の刺激が伝わらない状態になっているからです。
記憶力を高めるためには、海馬にある記憶した刺激を意識できる大脳皮質へ伝え、大脳皮質に止めておく事が必要になるわけで、そのためには脳神経ニューロン同士の刺激信号の伝達を増やしていくことが必要になります。
「記憶力アップ」には、脳神経ニューロン同士の刺激信号の伝達を増やしていく働きがある漢方をベースに、受験生の体質に合った漢方をお勧めしています。
受験本番の状況を想像してみましょう。
初めての試験会場、回りは知らない他人ばかり、この様な慣れない環境では人は無意識下で安全確認のための情報処理を行っていきます。
脳の情報処理量が急増するのです。
そして、受験本番時に問題になるのは、「安全確認の情報処理は試験問題を解くよりも優先されてしまう!」ということなのです。
(安全確保することは生命維持の視点からは、試験問題よりも遥かに優先度が高いのです)
大人は「そんなこと気にしなくていいのに」と思うのですが、子供は脳がまだ成熟していないため、理論的な事よりも本能的行動の方が遥かに強く優先されるのです(脳の成熟は20代半ばから後半までかかる事が近年の研究で判明してきています)。
情報処理量が増加すると、酸素消費量が増加します。
無意識下での安全確保のための情報処理は自分の意思で止めることはできません。
酸素消費量が多くなると、
試験問題を解くための神経活動に十分な酸素を確保できなくなります。
更に「失敗できない」というプレッシャーが、脳神経への酸素供給効率を更に低下させていきます。
脳神経への酸素供給量の余裕がなくなると精神的に不安定な状態になります。
これが「あがってしまった状態」です。
・プラス漢方の受験対策
受験本番の日には、副交感神経系(リラックス系の自律神経)を刺激して緊張を解放して、脳に十分な酸素(エネルギー)が供給される漢方処方をご提案しています。
リラックス状態で脳神経細胞に十分な酸素が供給される状態になると
・情報処理効率が格段に高まる → 記憶がスラスラよみがえってくる
・気分は沈着冷静 → ひっかけ問題に対して的確な状況判断が出来る
このようなうれしい状態になるのです!
これは数多くの実績があり、本当にお勧めします。
是非お試し下さい!