花粉症 2022.02
花粉症はアレルギーと考えられていますが、私は「ストレス」が原因と考えるに至っています。詳しくは、プラス通信2020.3月号をご参照下さい
ストレスと血液循環
類人猿の時から、人は大型肉食動物から食べられる側であり、生命を失うことが日常の環境で生きてきました。つまり、太古からの殆どの間「ストレス=命の危機」で、その状況を回避するための生理反応が「ストレス反応」です。ストレス反応は命が危ない時に命を守るための反応で、脳に血液を供給することが最優先で行われます。
アレルギー反応とマスト細胞
気管支粘膜,鼻粘膜,目、皮膚など外界と接触する組織には、マスト細胞という細胞が存在しています。マスト細胞は「ヒスタミン」など数種類の炎症誘発物質を含んでいます。マスト細胞の表面にはIgE抗体(アイジーイーこうたい)が多く結合しています。スギ花粉などのアレルギーを起こすものを「抗原(こうげん)」と言います。抗原と抗体は、鍵と鍵穴の関係で、花粉症の人はマスト細胞の表面にスギ花粉と結合する、IgE抗体が多数結合していて、IgE抗体とスギ花粉が結合すると、その刺激で、マスト細胞からヒスタミンなどの炎症誘発物質が放出され、炎症がおきて鼻水、目の充血、痒み、などがおきます。
血流とマスト細胞の関係
マスト細胞は、粘膜に存在する「粘膜型」と皮膚と粘膜の下の組織に存在する「結合組織型」があり、粘膜型マスト細胞は、普段は粘膜の下に沈んでいて、粘膜にスギ花粉などの抗原が付着した刺激で粘膜表面に表れ、スギ花粉とIgE抗体が結合してアレルギー反応が起きます。
ストレス反応が起きると「頭部の動脈圧が亢進」します。
頭部の動脈圧が亢進すると、鼻粘膜や結膜など頭部に位置する粘膜を巡っている微小血管の内圧が亢進し、その影響で、鼻粘膜、結膜粘膜の粘膜型マスト細胞が表面に押し出されて、常に粘膜表面に存在する状態になり、花粉と反応しやすい状態になると考えられます。
動脈圧が高くならなければ、粘膜のマスト細胞は沈んだままで、スギ花粉とIgE抗体が結合しにくいためアレルギー症状が起きにくい状態になると考えられます。
腸内細菌と自律神経の関係
腸粘膜には多くの神経細胞が存在しています。腸内細菌は様々な生理活性物質を生産し、生理活性物質は腸粘膜の神経細胞に様々な働きかけを行います。腸内細菌は自律神経に大きな影響を及ぼしていることが判明してきています。
腸内細菌バランスが良い状態だと、自律神経が安定し、ストレス反応が起きにくく、ストレスが解放されやすくなると考えられます。ストレス反応が解放されれば、頭部動脈圧が下がり、粘膜型マスト細胞が沈み、アレルギー反応が治まる、この流れで花粉症が治まると推測されます。
チサフェルナ
乳酸菌(LFK)含有量(1包中)2.2兆個(ヨーグルト換算220L)相当
内容量 1.5g×30包 9,720円(税込)
使用量の目安 1日1~2包
乳酸菌の各種効果は菌数と比例する事が報告されています。
菌種の効果は、腸内細菌フローラとの相関関係によりますので、個人差があります。
チサフェルナの菌種は効能特許を取得していますので、かなりの効果があると考えられます。
1日服用量の菌数は、
証陽散EXが1兆個/2包
チサフェルナが2.2兆個/1包
と2.2倍です。
特許取得効能
・血圧降下作用:血管壁に作用して血管を広げる
・抗アレルギー作用:花粉症等の即時型アレルギーや喘息症状の改善
・美容効果:赤ら顔、ニキビの改善、美白効果(色素沈着抑制)
・Ⅱ型肺胞上皮活性作用:ウイルス等により破壊された肺胞バリヤー機能の修復
整腸作用
漢方薬との併用する事で漢方薬の効果を高める
花粉症に対する服用方法
通常、1日1回(朝)、1回1包の服用で効果が見れています。
症状が強い場合は、1日2回、1回1包で服用されて下さい。
※糖質を控えていれば花粉症の程度はごく軽度になる事が多いです。
花粉症の症状が出ている場合
・鼻水→小青竜湯
・目の痒み→JPS-3/黄連解毒湯+JPS-14/五苓散
・喉のイガイガ→JPS-3+JPS-14
を併用します。
※「花粉症で」が前提になります。
風邪の場合は治療法が違いますので鑑別が必要なります。
チサフェルナで効果が見られない、漢方で治療されたい場合は、自律神経バランスを改善する各自にあった漢方処方で治療いたします。