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プラス通信 2016.3月号


抗生剤の影響Pert2

抗生剤をウシ・ブタ・ニワトリなどに投与する目的

多くの方は、家畜に抗生剤を投与するのは「家畜の病気予防」目的と思われていると思います。私もそう思っていました。しかし、実際は違ったのです。家畜に投与する抗生剤の量は少なく、とても病気から家畜を守れる量ではなく、ましてや病気治療に必要な量とは大きくかけ離れているのです。農業科学は食肉生産の最大効率化を目的としています。

つまり、エサなどの投資に対して如何に大きな収益を上げる事が出来るかという事を追求しています。そして、現在、治療量より少ない抗生剤が家畜に与えられている目的は「成長促進」なのです。1940年代半ば、製薬会社は抗生剤を投与された家畜の筋肉量が、投与されていない家畜より多く、より早く増えることを発見しました。

それは、低コストで家畜の体重(食肉)増が達成できる新しい道を開く事になったのです。

これによって畜産家は収益を増やすことができ、製薬会社は抗生剤の新しい市場を開拓でき、巨額の利益を得る事になったのです。

消費者は、より安価な肉を手に入れることが出来るようになっていきました。

 

当初は、皆得をする、という夢のような発見と考えられていたのですが、後に、新たな問題が出現していることに人々は気がついていったのです。それは、耐性菌(抗生剤が効かない細菌)の出現です。家畜に抗生剤を投与していくと、その内、投与している抗生剤に耐性を持った菌が出現してくるのです。一旦、ある抗生剤に耐性を持った菌が出現すると、その菌は、世界中に徐々に広まっていくのです。

※抗生剤を使うのを止めても、一旦、この世に出現した菌は消えてなくなることはないのです。

そうした耐性菌が人に感染した場合、治療に難渋する事が起きて、警告されてきたのですが、家畜への抗生剤の投与を止める事はなかなか難しい様です。消費者も肉が高くなるのは困るという事なのでしょう。しかし、ここでは少し違う問題を考えてみたいと思います。

それは「なぜ抗生剤で成長が早くなるのか?」と言う事です。そして、家畜が抗生剤を与えられることで早く成長するならば、人にも同じ事が起きるのではないか(すでに起きている)?と言う事です。

現在、世界のあらゆる地域で肥満が増加しています。南米、かつてマヤ文明が栄えた地、現在は開発途上の国においても子供から大人まで肥満が蔓延しています。肥満は、ジャンクフードの蔓延など糖質の過剰摂取(これを栄養過剰と言っていますが・・)、運動不足が原因と言えばそうなのかも知れません。しかし、もう1つ世界中で急速に起きている事があります。


世界中の人々の身長が伸びているのです。

多くの国で過去100年間に高くなっているのです。

 

人の身長が高くなる傾向は20世紀後半になってから著しくなっています。20世紀初頭にヨーロッパで最も低身長だったオランダ人は、現在は最も身長が高い人たちになっています。

アジアではこの傾向はより顕著です。その理由として多くの人が「栄養がよくなったから」と答えていますが、それだけでは説明できない事象があります。

人類の歴史において、人の身長は高くなり続けている訳ではなかったのです。

骨などの調査から、高くなったり低くなったりしている事が判明しています。

地域や時代によって傾向はバラバラで、軍の記録からは、18世紀のジョージワシントン軍兵士の身長が、19世紀(1860年代)に南北戦争で戦った兵士の身長より高かったのです。

20世紀後半になってから人の身長が著しく伸びていることは「栄養がよくなったから」だけでは十分に説明できなのです。

抗生剤がなぜ家畜の成長を促進するのかは完全に解明されてはいません。判っているのは、ある特定の抗生剤に成長促進効果が見られるのではなく、どのような種類の抗生剤にも、つまり、全ての抗生剤に成長促進効果が見られるという事実です。これは、ある抗生剤が持つある特定の効果や副作用によるものではなく、抗生剤が家畜の体内で何かを起こしている事を意味しています。それは、腸内細菌バランスに変化を与えた結果だと考えられています。

ニューヨーク大学、微生物学教授でヒトマイクロバイオーム研究を率いているマーティン・J・ブレイザー教授のマウスを使った研究で、低容量抗生剤を与えたマウスはより多くの脂肪を蓄え、そして、骨量の増加が観察された事を報告しています。

そして、この傾向は特定の抗生剤だけでなく全ての抗生剤で観察されました。子供の成長速度が最も早いのは青年期ではなく、2歳半までです。

家畜の抗生剤の成長促進効果も、生まれてから早ければ早い方が効果的と言う事も判っています。家畜は早ければ数ヶ月で食肉として出荷されていきます。

成長がよくなることは良いことだ!と考える方もいるでしょう。いくつかのスポーツにおいては、背が高いことが有利なことは明らかです。しかし、抗生剤による成長促進効果が生涯に渡ってどのような影響(結果)をもたらすのかは、全く解っていません。

なぜなら、家畜は人間の青年期に入る頃までに出荷されるからです。

ブレイザー教授の研究で、骨に対する影響のいくつかは生涯に渡り続く事が判明しています。

20世紀後半から多くの地域で抗生剤が使われる頻度が高くなっています。抗生剤は、子供に対してより多く使われる機会が訪れます。抗生剤が生涯に渡ってどのような影響を及ぼしていくのかは、今まさに「人間で実験中!」と言う事なのではないでしょうか?

肥満だけではなく、近代になって問題になってきている様々な病気はもしかすると抗生剤の影響が関係しているのかも知れません・・

※もっと詳しく知りたい方は、マーティン・J・ブレイザー著

「失われていく、我々の内なる細菌」 を読まれてください。


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