プラス通信 2018年4月号
悪玉コレステロール(LDL)が
高いと危険、低いと大丈夫とは限らない話
コレステロールとは?
コレステロ-ルは血液中の脂肪性成分です。タンパク質と脂肪がくっついたもので、肝臓で作られています。脂肪は水に溶けないので、脂肪のままでは血液に溶けません。
脂肪成分の回りを、水と馴染みやすいタンパク質(アミノ酸)が取り囲んで血液と馴染みやすくした形にしています。なぜ、脂肪を血流に乗せて全身に行き渡るようにしているかと言うと、コレステロールは、私たちが生きていくために必要なものだからです。
コレステロールの役割
①細胞の重要な原材料の1つ
私たちの体は細胞で構成されています。細胞を形作っている細胞膜、細胞内の核、ミトコンドリア、小胞体などの小器官の膜のすべてでコレステロールは大切な原材料となっています。
細胞の膜は只の膜ではなく、様々な重要な機能を担っている膜です。
コレステロールが不足してくると、膜の機能が不安定になり細胞の機能に支障が出てきます。神経細胞の約6割はコレステロールで構成されています。つまり、脳はコレステロールの塊と言えるのです。
②副腎皮質ホルモン、性ホルモンなど生命維持に重要なホルモンの原料
コレステロールが不足してくると、これらの重要なホルモンの分泌が十分に行えなくなってきます。
③胆汁酸の原料になる
胆汁は脂質の消化に欠かせない消化成分です。
また、ビタミンDはコレステロールを原料として体内で作られていくビタミンです。
この様にコレステロールは生きていくために大切な働きをしています。
悪玉と言われる「LDL」は、細胞にコレステロールを供給するときの形で、善玉と言われる「HDL」は、使われて古くなったコレステロールを回収するときの形です。コレステロールは、生命機能を維持していくための重要な原材料ですので、古くなったものは回収して、新しいコレステロールやホルモン、胆汁と、リサイクルしていきます。この様に、コレステロールには善玉も悪玉もないのです。
ですから、LDLを減らしてHDLだけを増やすと言うことは、供給量を減らして回収量を増やしなさいと言う事になります。これは、かなり無理な話ではないかと思いますが・・
LDLは、とても重要な成分ですので、食事から摂るコレステロール量に左右されていては、生命を安定して維持することが出来ません。食事から摂る量が少ない場合は、体で多く作り、食事から摂る量が多い場合は体で作る量を減らして、いつも必要な量を供給していきます。
この様にコレステロールは、その時々の体が必要とする量に合わせて自動的に調整されて供給されていきます。コレステロール(LDL)が高いからと、薬で下げると必要なコレステロールを十分に供給出来なくなるため、様々な不調が表れてくる事になります。
そして、薬でコレステロールを下げても、本質的な問題は何も解消されないのです。本質的な問題とは、コレステロールの質が悪くなると言う問題です。
本当に問題なのはコレステロールの質
サビた「酸化コレステロール」が、細胞の中から錆びさせていく!
本来は問題がないはずのLDLが、ある事が起きると、問題があるLDLコレステロールに変性していきます。問題があるLDLコレステロールとは、酸化された(いわゆる錆びた)LDLコレステロールで「酸化LDLコレステロール」と言います。
血糖値が上がると酸化ストレスが高まる
食後に血糖値が大きく上がる状態を「グルコーススパイク」と言います。
食後血糖値が180mg/dl以上になるグルコーススパイクが発生すると血管内で活性酸素が発生します。
スペインにおける最新の研究報告では、140mg/dlでも活性酸素が発生すると報告されています。食後血糖値140mg/dlは、若く健康な方が、ご飯をお茶碗1杯分(150g)、菓子パン1個食べても簡単にオーバーする値です。
少し前にNHNで、食後血糖値を計測実験する番組が放映されていましたが、若い方でも、食後血糖値が180mgを超える人が結構いました。食後血糖値が上がるほど、酸化作用がとても強い「活性酸素」が多く発生します。活性酸素が発生すると、血液中のLDLが酸化されて「酸化LDL」へと変質するのです。
酸化LDLは酸化変質して、本来のコレステロールの働きが出来ませんが、酸化LDLも細胞に入っていきます。細胞内で酸化LDLが増えていくと、細胞の正常な機能が出来なくなっていきます。
例えば、ミトコンドリアは細胞が活動するエネルギーを作っているとても重要な器官です。ミトコンドリアがしっかりと活動できなくなると、細胞が内側から少しずつ死んでいきます。これが怖いのは「痛み」や不調を全く感じないことです。血液検査、CT検査などでも異常は判りません。
機能しなくなった細胞がある程度以上に増えて、特定の臓器に異常が起きてきた段階でしか異常が判らないのです。ミトコンドリアが多い細胞は、脳などの神経細胞、心臓の心筋細胞、腎臓の糸球体という老廃物を濾過する血管細胞など生命維持に重要な臓器の細胞です。
今まで何の異常もなかったのに「突然心筋梗塞で倒れる」という事態が起きるのです。
活性酸素が発生していても何の自覚症状もありません
自分の体で酸化リスクが高まっているかどうかを知る手がかりの1つとして、中性脂肪が指標の1つになります。中性脂肪は、血液中の糖の量に比例して増えますので、中性脂肪が多いと言うことは、糖が多く、酸化リスクが高い状態と推測されます。
活性酸素が発生していても何の自覚症状もありません。
自分の体で酸化リスクが高まっているかどうかを知る手がかりの1つとして、中性脂肪が指標の1つになります。中性脂肪は、血液中の糖の量に比例して増えますので、中性脂肪が多いと言うことは、糖が多く、酸化リスクが高い状態と推測されます。
中性脂肪の正常範囲は、50~149mg/dlですが、空腹時で100mg/dl以上は要注意と考えられます。
※私は、いつも60台です。
※血糖値に比例しますので、食後はやや高くなります。
空腹時で高い場合、食後はかなり高くなっていると考えられます。
また、血液中の糖の量が増えると血圧も高くなってきます。
中性脂肪が高めで血圧が高めという場合は、かなり酸化リスクが高い状態と推測されます。
糖尿病患者は、食後血糖値が大きく上がりますので、酸化リスクが非常に高くなります。糖尿病の合併症は、細胞が活性酸素によってダメージを受けていくことで発生します。
※糖尿病患者は、心筋梗塞、腎障害、網膜症、だけでなく、脳梗塞、認知症、ガンも発生率が高いという事実があります。
プラス薬局が提案する酸化リスク対策
そもそも、人を含め、地球上に生きる動物は、本来大量の糖を食べる事はなかったのです。人が、麦や米などの穀類を栽培しだしてから糖をたくさん食べる様になってきました。甘いものには依存性がありますので、甘いものがもっと欲しくなります。麦や米だけでは物足りなくなり、サトウキビや砂糖大根などから大量の糖を作り出すようになり、果物もドンドン甘くしていき、トウモロコシから高フルクトースコーンシロップ(果糖ブドウ糖液)を作りだし、と言うように加速度的に糖が増えて、今やあらゆるものに大量の糖が使われるようになっています。
生活習慣病の根本原因は、カロリーの過剰摂取ではなく「糖の過剰摂取」だと考えられます。
糖の過剰摂取は免疫バランスにも影響を及ぼし、インフルエンザ等のウイルス感染だけでなく、細菌感染も起こしやすくなります。リウマチなどの自己免疫疾患と言われる難病も、糖の過剰摂取が根本原因の可能性が高いと考えています。
しかし、現代社会で、古代のような糖を殆ど摂らない食生活を送ることは、ほぼ不可能です。
出来るだけ摂らないようにすることで、酸化リスクを出来るだけ減らしても、ある程度は摂ってしまいますし、たまには甘いケーキを食べたくもなります。この様に現代社会は、酸化リスクと共に暮らして行かざるを得ない環境ですが、病気は出来るだけ避けたいと言うことであれば、プライケアEizで活性酸素を分解除去しておくことが、最善の方法です。
糖質を減らした食生活が基本です。
この様な食生活をされていれば、プライケアEizは1日1回朝4錠で十分です。
プライケアEiz
※世界特許取得
※100%植物由来成分
150錠 15,000円(税別)
50錠 5,500円(税別)
10錠 1,200円(税別)