プラス通信 2018年10月号
夏バテ?秋バテ?
バテの正体は「脳疲労」
今年は異常に暑い日々が続きました。
やっと気温が下がってきて過ごしやすくなってきたかな~、と思ったら、
・なんだかとても疲れる
・寝ているのに昼間に睡魔におそわれる
・眠りが浅い日が増えてきた感じ(嫌な夢が多い)
・肩こりがひどい
・なんだかあまり食べたくない
・なんだか気分が塞ぐ
・チョット涼しくなってきたら風邪をひいた、インフルエンザにかかった
この様な心身の不調を、昔は「夏バテ」、今は「秋バテ」と言っています。
今年の夏は特に、暑く、紫外線量が多く、冷房環境と外の寒暖差が大きかった、というバテが強く起きる要因が大きかったのが特徴です。そのため、自律神経が例年よりかなり多く働いたと考えられます。自律神経は、脳の大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)という原始の脳と直結していますので、自律神経が多く働くことは、脳が多く働く事を意味します。
脳内に活性酸素が発生すると、細胞から老廃物の一種が排泄されます。
この物質の増加がシグナルとなり、体内に「ファティーグ・ファクター」と呼ばれるタンパク質(疲労因子FF)が増えます。
「疲労因子FFが増えてきた」という情報に反応して脳が疲労感をおこします。
本来、疲労感は「自律神経が疲れてきたから休息をとって」という信号なのです。
なぜ涼しくなってバテが表れてくるの?
太陽の高度が下がってきて、眼の網膜に到達する太陽光の量が減ってくると、不安や恐怖をコントロールしている「扁桃体(へんとうたい)」という部位が活性化してくると考えられます。
※扁桃体は、大脳辺縁系の奥深くに位置しています
人が猿だった以前からの長い時代、食料が少ない冬は、生死を分ける試練の時だったと考えられます。食料がある秋の間に冬を生きるための十分なエネルギーを脂肪として蓄える必要があり、食料を確保する動機づけに「不安、恐怖」が効果的だったと推測されます。
つまり、季節の変わり目の秋は、脳の仕事量が増加する時期なのです。夏場の影響によって脳の仕事量が増えていた状態で秋に突入していくと、脳の仕事量が更に増加していくため、疲労物質が加速度的に増加していきます。そのため、涼しくなってきた時期にバテが表れやすくなるのです。
※睡眠がすこし足りなかった、心配があった、疲れることがあった、など日常でのすこしの脳の負荷要因で、バテが表面化してきやすくなります。
バテは悪いことなの?
本来、バテで表れてくる色々な現象は、活動量を抑えて活性酸素の発生量を抑制し、疲労物質の排泄を促すため睡眠をとるようにしていくためです。食事を摂ると消化器の活動量が高まります。消化器の活動が高まることは、脳(大脳辺縁系)の活動量が高まる事を意味し、脳細胞内の活性酸素量も増加します。
※断食をすると頭がスッキリすると言う話をよく聞きます。
恐らく、それは、消化管の活動量が減ることで脳の活性酸素の発生量が大きく減少するためではないかと考えられます。
※人は、十分な水分が摂れて、体温が保たれていれば10日間程度食べなくても、生命は十分に維持できるとされています。
効果的なバテ対策
夏バテの漢方として補中益気湯や朝鮮人参など、交感神経を刺激する働きを持つ漢方が昔から汎用されています。汎用されてきた理由は、交感神経が刺激されると興奮するため元気が出た気分になるためです。しかし、私の経験上、その効果は一過性です。
一過性の理由を探して漢方医学以外の色々な分野を学んできて判ったのは、交感神経が刺激されると活性酸素の発生量が増えて、脳疲労が増えるという事です。
つまり、すこしばかり長い目で見ると逆効果ということです。
脳疲労の解消がポイント
恵輝精、プライケアEizは、活性酸素を除去して疲労物質を減少させていくため、脳疲労を解消していく方向に働きます。恵輝精は胎盤に含まれている豊富な栄養(天然の各種アミノ酸、ビタミン、ミネラルなど)を、消化管の活動量を増やすことなく取り込むことが出来ます。
恵輝精、プライケアEizを中心に、自律神経バランスを副交感神経に戻していく航気散、JPS-11、五苓黄解など、実際の状態に合わせた組みあわせで心身のリフレッシュを行うことが、 効果的なバテ対策のポイントになります。