新型コロナウイルスはどんな症状
最初は、発熱、咳、体調不良、悪寒、関節痛、筋肉痛、などで1週間くらいはこの様な『かぜ』症状が続き、その後70%程で肺炎に進行する様です。
・新型コロナウイルスは怖いの?
必ず肺炎まで進行しないですが、70%程が肺炎になるというのは多いです。
また、日本でも外科医など医療者に発症者がみられています。
一般的に、医療者は感染防御行動が身についていて、感染しにくい傾向があり、現役の外科医が発症したことを考えると、インフルエンザより危険度は高いと考えた方がよいでしょう。
この様な事を踏まえて命を守るための準備をしておく事が大切です。
命を守るためには正しい知識が武器になります。
1つは、ウイルス感染を可能な限り防ぐ方法です。
・感染を極力防ぐ
新型コロナウイルスの主要な感染経路は「接触感染」です。
接触感染は、ウイルスが物などを介して手指に付着し、ウイルスが付着した手指で鼻や口、目を触る事から侵入する経路です。
※人は、無意識のうちに目、鼻、口を手で触る事が多いです。
マスクはウイルスの侵入を防ぐ効果は限定的で、マスクの表面を手で触るなどによって、逆に、接触感染リスクを高めます。
クルーズ船内で検疫していた検疫官や死亡された80才代の方の看護担当だった看護師は、いずれもマスク、手袋をしていたと言うことですが、感染していたことから、マスクの予防効果はかなり限定的と考えられます。
手洗いが推奨されていますが、外出先などいつでも何処でも手を洗う事は難しく、何度も手を洗うと手荒れが起きます。荒れた手指には細かなゴミなどが付着しやすくなるため、長期的には逆効果という指摘もあります。
先ずは、手指に極力ウイルスをつけないことが重要なポイントになります。
エレベーターに乗ったとき
エレヘーターのボタンを指先ではなく、指の第二関節で押す。第二関節にウイルスがつくかもしれませんが、指先にくべれば、顔を触る確率はグッと少なくなります。できれば、みんながあまり触らないボタンの端の方を押すとベスト。
ドアを開けるとき
レバー式のドアノブの場合は、手のひらや肘などを使ってレバーを押し下げる。押し開くドアは、ノブではなくドア本体の人があまり触らないような部位をグーや腕を使って押す。
引き開けるドアは、ノブの人があまり触らないような所を持ってひく。
エスカレーターや階段
可能であれば手すりは触らない。※持たないと危ない場合は持って下さい。
外でのトイレ(個室利用の場合)
設置されている便座除菌用スプレーを活用します。
ドアのカギにウイルスが付着していた場合、手にウイルスがつきますので、ドアを閉めたら除菌スプレーを手に吹き付けて手指を消毒します。
トイレットペーパーに除菌スプレーを吹き付けて、ドアのカギ、ウォシュレットのボタン、便器の水洗ボタンが手で押すタイプの場合は、そのボタンを拭きます。その後トイレをします。
・お買い物するとき
現金のやりとりでウイルスが手に付着するリスクが高くなります。
スマホ決済を使えば、現金のやりとりがなくなりますので利用しましょう。
・目を守りましょう
呼吸器症状を引き起こすウイルスは、目の粘膜から侵入して、眼合併症や呼吸器症状を引き起こす可能性があると指摘されています。武漢市で患者の調査をしていた国の肺炎対策専門委員会のメンバーの一人が、N95マスクを着用していたが感染したと報告されています。感染したメンバーは、眼の保護具を着用していなかったとあります。クルーズ船内で感染した検疫官もゴーグルをしていませんでした。この様な事から、新型コロナウイルスの場合は、花粉対応グラスのような保護グラスで目からの感染を防ぐことが有効と考えられます。
このグラスは、私が使っている
モンベルのシールドグラスです。3,500円(税別)顔にフィットするカーブ構造で周囲からの異物の侵入を防ぐ仕様になっています。
次にご説明する鼻とは違い、目の粘膜はむき出しになっているため防御機能が非常に弱いと思います。
感染してもウイルスが増殖できなければ、発症する事なく免疫細胞によってウイルスが排除されますので、ウイルスが増殖しにくい体内環境にしておく事は重要なポイントになります。
・鼻呼吸をしましょう
インフルエンザでも口呼吸は感染リスクを高める事がわかっています。鼻の中は、入り口は鼻毛、奥は細かな繊毛で覆われていて、鼻毛や繊毛によって、ウイルスや花粉などは咽まで入り込みにくく、繊毛や鼻毛で絡め取られた異物は粘液で固められて外に排泄されます。
また、鼻から吸い込んだ空気は鼻の中を通る際に温められ加湿されます。温められ加湿された空気が咽~気管支~肺に入ってくることで、気道粘膜の免疫機能がしっかりと機能し、ウイルスが増殖しにくい状態が維持されます。
口呼吸では冷たく乾燥した空気が直に咽~気管支~肺に入ってきます。粘膜に冷たく乾燥した空気が当たると、血管が収縮して血流が低下する事と乾燥により、唾液、咽、気管支、肺胞内の粘膜の粘液量が少なくなります。唾液には、口腔内細菌の繁殖を抑える働きがあり、唾液が減ると口腔内細菌が増殖しやすくなります。
ウイルスに対する免疫と細菌に対する免疫はシーソーの関係性にあります。
口腔内細菌が増殖すると、細菌に対する免疫が刺激されるため、ウイルスに対する免疫は抑制されます。実際、口腔内細菌が多いとインフルエンザウイルスの増殖が促進される事が判明しています。
また、咽、気管支、肺胞内粘膜で分泌される粘液にはウイルスの増殖を抑える成分が含まれていますし、粘液が十分にあるとウイルスが粘膜の細胞内に侵入しにくく、粘液が少ないとウイルスが侵入しやすくなります。口呼吸は「習慣」ですので注意して治す事が出来ます。
※花粉症などで鼻がつまる方はご相談下さい。
・マウスケアをしっかりとしましょう
口腔内細菌が増殖すると細菌に対する免疫が刺激され、ウイルスに対する免疫は抑制されますので、マウスケアをしっかりと行うこともポイントになります。米、小麦製品など糖分を含む物を食べた後は、歯周病菌が増殖しやすいので、食後早めにブラッシングをする事をお勧めします。舌も舌磨きなどで汚れを拭い取ります。
ブラッシングだけでは歯間に付着した歯垢を除去出来ませんので、デンタルフロスと歯間ブラシを使って歯間をしっかりとお手入れすることがポイントです。
・食事で注意する事 現代人はウイルスに弱くなっている
米、小麦製品、糖分が多い物を摂ると食後の血糖値が大きく上昇します。血糖値が大きく上がると、ストレス反応という生理反応が起き、ストレス時に優位になる緊張系自律神経の交感神経が刺激されます。
ウイルスに対する免疫は副交感神経支配の免疫細胞が担っていて、細菌に対する免疫は交感神経支配の免疫細胞が担っています。副交感神経と交感神経はシーソーの関係があり、どちらかが優位になると片方は抑制される関係ですので、ウイルスに対する免疫と細菌に対する免疫もシーソーの関係にあります。
食後血糖値が上昇すると交感神経が刺激されて、細菌に対する免疫が優位になり、ウイルスに対する免疫は抑制されるため、ウイルスが増殖しやすい体内環境になります。現代人は大量の糖を日常的に食しているために、ウイルスに対する抵抗力が大きく低下していると考えられます。
私は「糖質制限食」という米、小麦製品、糖分を含む物を殆ど摂らない食事にして約11年になりますが、この食事にしてから全く風邪、インフルエンザに罹らなくなりました。
毎年、数名のインフルエンザの患者さんと接しています。
家族が熱を出しても私だけなんともありません。
そもそも人が、穀物を始め糖を多く含むものを日常的に食べるようになったのは、人の歴史の0.5% に満たない程度ですので、人の免疫機能などの生理機能は頻回に血糖値が上がらない前提で機能する様に設計されていると考えられます。
※糖質を控えてしっかりと栄養を摂る食事と言っても、実際にどうしたらよいのかは専門的な知識とノウハウが必要になります。プラス薬局では、その方が実行可能な糖質を控える食事サポートを行っていますので、ご希望の方はお問い合わせ下さい。
※糖尿病で血糖値を下げるお薬を服用している方は、絶対に自己判断で行わないで下さい。状態を詳しく確認する必要がありますので必ずプラス薬局、または治療を受けているドクターにお問い合わせ下さい。
ウイルスに対応する免疫細胞は、リンパ球という免疫細胞群です。
リンパ球は、T細胞、B細胞、ナチュラルキラー細胞など数種類の免疫細胞群です。
リンパ球の数が十分に存在していると、ウイルスは増殖できなくなります。
※武漢での患者では、殆どの患者でリンパ球の減少が認められています。この事からは、リンパ球を十分に増やしておくことは予防の重要なポイントと考えられます。
JPS順気散のリンパ球活性度
・ナチュラルキラー細胞を5.2倍活性化
・T細胞を3倍活性化
・B細胞を129倍活性化 ※抗体を作る細胞
JPS順気散(ジュンキサン) 1シート(2包)1,550円(税別)
・アガリクス(ブラジル、サンパウロ州スサーナ地方の契約農家による自然露地栽培品のキングオブアガリクスを使用)
・メシマコブ
・冬虫夏草 の3種類をバランス良く配合しています。
夜間睡眠中は副交感神経優位の時間帯になり、睡眠中に副交感神経が優位になっていないとリンパ球が十分に増えませんので、効果的な予防の使い方は、1日1回、1包を寝る前に服用します。
この様に予防策を講じても、医療者が感染している事、各地で感染経路不明な発症者が散発していることをみますと、完全に防ぐ事は難しいと考えられます。
そのため、発症したときの備えをしておくことは必要と思います。
発症したときに重症化させない「対策編」をご参考にしてください。